(1)〜(4)の慣用句の意味として正しいのは(ア)、(イ)どちらでしょうか。
(1)奇特(例文:彼は奇特な人だ。)
(ア): 優れて他と違って感心なこと (イ):奇妙で珍しいこと。
(2)確信犯(例文:そんなことをするなんて確信犯だ。)
(ア): 政治的・宗教的等の信念に基づいて正しいと信 じてなされる行為・犯罪又はその行為を行う人
(イ):悪いことであると分かっていながらなされる行為・ 犯罪又はその行為を行う人
(3)琴線に触れる
(ア):怒りを買ってしまうこと (イ): 感動や共鳴を与えること
(4)名前負け
(ア):名前を聞いただけで気後れしてしまうこと (イ): 名前が立派で,中身が追い付かないこと
答え (1)ア、 (2)ア、(3)イ、(4)イ
解説
この問いは文化庁が実施した平成27年度「国語に関する世論調査」で質問されたものです。
調査の結果ア、イを選択した人の割合は(1)ア)49.9%イ)29.7% 、(2)ア)17.0%イ)69.7%、(3)ア)31.2%イ)38.8%、(4)ア)9.3%イ)83.4%でした。(実際の調査ではア、イ以外の選択肢もあったのでアとイとを足しても100%になりません。)
(4)名前負けは本来の意味で使用している人が大半でしたが、他は本来の意味で使用している人の割合は随分と低くなっています。特に(2)確信犯は本来と異なる意味で使用している人の方が圧倒的に多数という結果になりました。